どっちを選ぶ?「入院日額」と「入院一時金」の違いをやさしく解説!

目次

1. はじめに

医療保険を選ぶ際、「入院日額」と「入院一時金」という言葉を目にして、何がどう違うのか迷った経験はありませんか?

この2つの保障は、どちらも入院時の経済的な負担を軽減してくれるものですが、支払われ方や使い勝手が大きく異なります。自分に合った保険を選ぶには、それぞれの特徴と違いを正しく理解することが大切です。

この記事では、「入院日額」と「入院一時金」の違いをわかりやすく解説し、どちらが自分に合っているかを見極めるポイントをご紹介します。

2. 入院日額とは?

入院日額とは、入院した日数に応じて1日あたり定額で給付金が支払われる保障です。

例:

  • 入院1日につき5,000円の保障
  • 10日間入院すると、5,000円 × 10日 = 50,000円が支給される

【メリット】

  • 入院が長引いた場合、日数に応じてしっかりカバーできる
  • 長期入院への備えとして安心感がある

【デメリット】

  • 入院が1日や2日など短期の場合、受け取れる金額が少ない
  • 事前に入院日数が読めないと、受け取る金額の予測が難しい

3. 入院一時金とは?

入院一時金は、入院したという事実だけで一定額が一括で支払われる保障です。

例:

  • 1回の入院につき5万円が支給される
  • 日数に関係なく、たとえ1泊2日でも満額受け取れる

【メリット】

  • 短期入院でもまとまった給付金を受け取れる
  • すぐに現金が必要な場面でも使いやすい(例:入院費の頭金など)

【デメリット】

  • 入院が長引いても、追加では支払われないケースが多い
  • 一定期間内の複数回の入院は対象外になることがある(例:60日以内の再入院は1回とカウント)

4. どう選べばいい?

● 長期入院に備えたい場合:

入院が長引いたときの経済的リスクに備えたいなら、「入院日額」がおすすめです。長期の入院になると、生活費や差額ベッド代などの出費がかさむため、日数に応じて給付金が増えるのは心強いです。

● 短期入院でも安心感が欲しい場合:

「入院一時金」は、1泊2日のような短期入院でもしっかり保障されるため、医療費の支払いにすぐに備えたい人に向いています。特に、出産や軽い手術での入院を想定している方に選ばれることが多いです。

● 両方を組み合わせるのもアリ:

最近では、入院日額+一時金の両方を備えた保険も増えています。どちらか一方に偏らず、バランスよく備えたい方にはおすすめです。

5. 実際の活用例

ケース1:短期入院(3日間)

  • 入院日額5,000円 → 5,000円 × 3日 = 15,000円
  • 入院一時金:50,000円

    → 一時金の方が経済的なメリットが大きい

ケース2:長期入院(30日間)

  • 入院日額5,000円 → 5,000円 × 30日 = 150,000円
  • 入院一時金:50,000円

    → 日額型の方が手厚い保障になる

6. まとめ

「入院日額」と「入院一時金」は、どちらも医療費への備えとして重要な保障ですが、それぞれ得意な場面が異なります。

  • 長期入院に備えるなら「入院日額」
  • 短期入院でもまとまった保障が欲しいなら「入院一時金」
  • どちらも重視するなら組み合わせも検討

1週間以内の入院に備えるなら、入院一時金タイプで良いと思います。1週間以上30日以内の入院に備えるであれば日額タイプも検討しましょう。30日以上の入院や入院からの在宅療養にも備える場合には就業不能保険も視野に入れて検討することをお勧めします。

自分や家族の健康状態、医療費の備え方に合わせて、最適な保険を選ぶためには、どんな時に1番お金が必要になるかを考えることが重要です。迷った場合は、保険のプロやFPに判断材料を一緒に考えてもらいましょう。

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この記事を書いた人

保険えらびはもっとかんたんにできる。

こんにちは!「hoken-easy」管理人のFP ryoです。
生命保険・損害保険・FP2級・住宅ローンアドバイザー・宅建士・行政書士など、保険や暮らしに関する資格を多数保有合格しています。

これまでに大型乗合代理店に10年以上勤務し保険に関わる相談を2000件以上経験してきましたが、多くの方が「難しくてわからない」「営業マンに言われるがまま契約してしまった」と悩んでいます。
そんな状況を少しでも変えたいと思い、このブログを始めました。

このブログでは、初心者の方でも「自分に合った保険」をスムーズに選べるよう、分かりやすく発信しています。

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