「無駄な保険」に入っていませんか?
保険は万が一に備えるための大切な仕組みですが、実際には「なんとなく不安だから」「営業トークに押されて」加入した保険が、まったく役に立たないことも少なくありません。
では、自分にとって“無駄な保険”とはどんなものでしょうか? そして“本当に必要な保険”との違いは何でしょうか?
この記事では、保険選びで後悔しないために「必要」と「無駄」の境界線を分かりやすく解説します。
必要な保険とは?【3つの条件】
まずは「必要な保険」の条件から見ていきましょう。以下の3つに当てはまるかを軸に判断すると、自分に合った保険が見えてきます。
① 公的保障でカバーできないリスクに備えるもの
たとえば「高額な治療費がかかるがん」や「長期の就業不能による収入減」など、公的医療保険や社会保障だけでは足りない部分を補う保険は有効です。
② 自分や家族にとって“現実的なリスク”に備えている
独身の人が大きな死亡保障に入っていても、誰の生活も支えていない場合、それは“過剰な保障”になります。逆に、子どもが小さい家庭では、死亡保障や就業不能への備えが重要になります。
③ 家計に無理なく払える
保険料が家計を圧迫するようでは、本末転倒です。「万が一」のために「毎月が苦しい」状態になる保険は、見直しの対象です。
無駄な保険とは?ありがちな3つのパターン
逆に、次のような保険は「無駄になりやすい」典型例です。
① 貯蓄型の保険に“目的がなく”入っている
学資保険や終身保険などの貯蓄型保険は、設計次第でメリットもありますが、「とりあえず貯金代わり」と考えて入ると、手数料が高く流動性も悪いため、後悔するケースもあります。
② 医療保険の特約をつけすぎている
1日5000円の入院給付に、先進医療や女性疾病、通院、がん…と盛りだくさん。内容を理解せず、必要以上に特約をつけると保険料ばかり高くなるパターンです。
③ 複数の似た保険に加入している
よくあるのが、職場の団体保険や共済、民間の医療保険、昔入った保険…と内容が重複しているケース。内容を整理すれば、1本にまとめることで月数千円の節約になることも。
無駄と必要の境界線は「目的」と「合理性」
結局、保険選びの判断軸はシンプルです。
- その保険は「どんなリスク」に備えるためのものか?
- それは「今の自分」にとって必要か?
- それを「いくら払って」得られるのか?
この3つを言葉で説明できない保険は、一度見直してみるべきです。逆に、明確に答えられる保険は、きちんと“必要な保険”として選んでいる証拠です。
まとめ:保険はあくまでも“備え”です。
保険に入ると「なんとなく安心」という気持ちになるものですが、それだけで保険料を払い続けるのは危険です。
「リスク」と「お金」のバランスを見ながら、自分にとって本当に必要な保険だけを選び、家計にゆとりのある備えをしていきましょう。