1. 働けなくなったとき、あなたの生活費はどうまかないますか?
突然の病気やケガで、長期間働けなくなってしまったら…
そんなとき、家賃や住宅ローン、食費、光熱費、子どもの教育費など、
毎月の生活費はどうやってまかないますか?。
「医療保険に入ってるから大丈夫」と思っている人も多いかもしれませんが、
医療保険は入院や手術を受けた時に、お金を受け取れるものです。
その為、入院期間はそんなに長くならなかったが、働くことを医師から止められている場合は
医療保険から受け取れるお金は入院期間分になります。
そんな時のために、治療中の生活費をカバーする仕組みは別に用意する必要があるんです。
2. 就業不能保険とは?〜収入が止まったときの“生活保障”〜
就業不能保険とは、病気やケガによって働けなくなったとき、毎月一定額の給付金を受け取れる保険です。
会社員であれば「傷病手当金」がありますが、支給額は月給の約2/3。しかも最長1年6カ月。
自営業やフリーランスの方には、この制度すらありません。
- がんや脳卒中で長期療養
- うつ病などの精神疾患で休職
- 骨折や事故で仕事ができない状態が続く
就業不能保険があれば、働けない間の生活費の“穴”を埋めることができるのです。
3. 医療保険・生命保険とどう違う?
保険の種類 | 対象 | 主な目的 | 給付のかたち |
医療保険 | 入院・手術 | 医療費の補填 | 一時金・日額給付 |
生命保険 | 死亡・高度障害 | 家族の生活保障 | 一時金 |
就業不能保険 | 働けない状態 | 生活費の補償 | 月額の給付金(継続支給) |
つまり、医療保険は治療費の支援、生命保険は遺族への支援、就業不能保険は「生きているけど働けない」自分への支援なのです。
4. 就業不能保険の選び方|5つのチェックポイント
✅ ① 「就業不能」の定義は保険によって違う
→ たとえば「日常生活動作ができない状態」なのか、「医師により就労困難と診断された状態」なのかで給付のハードルが大きく異なります。
ポイント:保険会社によって差があります。給付要件はしっかり確認しましょう。
✅ ② 給付金は「いつから・いくら」もらえるか?
- 60日・90日・180日など「待機期間」がある
- 月額10万円〜30万円が一般的(収入に応じて設定)
例: 90日間働けなかったら、月額15万円の給付スタート → 65歳まで支給可能なプランもある
✅ ③ 保障は何歳まで?
- 定年まで(60歳・65歳)や、最長2年間など
- 長く保障されるほど保険料は高くなる
働けない期間が長引くこともあるため、保障期間は要チェック。
✅ ④ 精神疾患やがんは対象になる?
- 保険によっては、うつ病・統合失調症など精神疾患が除外されているケースもあり要注意
- 再発や長期療養が多い「がん」が対象かどうかも大事
✅ ⑤ 他の保険と重複していないか?
- 医療保険や所得補償保険と内容がかぶることも
- 無駄に保険料を払いすぎていないかチェック
5. 加入すべき人は?向いている人の特徴
- フリーランス・自営業 → 傷病手当金がないためリスクが高い
- 貯蓄が少ない世帯 → 数カ月の収入減でも生活が厳しい
- 住宅ローン・教育費など固定支出が多い人 → 働けなくなると即、家計が破綻する可能性あり
- 精神的なストレスが大きい仕事をしている人 → 精神疾患リスクに備えたい
6. まとめ|「働けないリスク」にも保険で備える時代へ
これまでの保険は「入院したら」「亡くなったら」という“医療”や“死亡”に備えるものでした。
しかし今は、「長期に働けなくなる=収入が止まる」というリスクに備える視点が欠かせません。
就業不能保険はまさにその穴を埋める保険。
傷病手当・障害年金などの制度を確認し、不足分がある発生する可能性がある場合には、
自分や家族の生活を守るために、「収入の保険」という視点を持つことがこれからは大切です。